ダニ道楽blog

趣味で撮影している生物の写真がメインです。学術的な要素は薄味になります。ダニ類中心になりますが、他の生物の写真も投稿していきたい所存。

クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)の雌雄比較

わが家でクロゴキブリのオスを採集。 前回のメスと比較しました。 まずは全体を比較します。 背面です。 オスのクロゴキブリは翅に隠れた腹部が細く、翅の左右から見えることは有りません。 一方でメスは腹部が左右に広く、翅の左右から腹部が見え隠れします…

クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)の微細構造

2021年11月、わが家に侵入していたクロゴキブリを採集。 微細構造を撮影しました。 Twitterに上げたまま流れてしまうのも忍びないので、過去に撮影したぶんもまとめて掲載します。 まずは全体を見て見ましょう。 " data-en-clipboard="true">尾突起が無く、…

イソテングダニ(Neomolgus littoralis)

2021年5月上旬 千葉県某所の泥干潟にて、テングダニを数十個体確認。 サイズは1.5mm程度でしょうか。 群やコロニーを形成することはなく、バラバラに歩き回っていました。 1. 海水を被る地帯に生息していたこと 2. 触肢先端節が充分に長いこと 3. 触肢先端の…

マメクロアブラムシ(Aphis fabae)

2021年4月 千葉県(江戸川沿いの土手の下) マメクロアブラムシ(Aphis fabae)を複数発見。 本種がカラスノエンドウとギシギシに寄生しているところを採集しました。 アブラムシ入門図鑑を見て最初はギシギシアブラムシ(Aphis rumicis)の可能性を考えまし…

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ダニは良いですぞ:個性豊かなダニたちの紹介

0. 前置き この記事は、バーチャル理科おねえさん YUKIYAさんのアドベントカレンダーに寄稿します。 これを機にblogのタイトルを「ダニ道楽blog」に改め、放置気味だったblog更新を再開しようと思います。 今回は、2020年までのVTuber 八切ヤツメの活動を振…

ニキビダニの一種(Demodex sp.)

撮影日 2020/05/24 私自身の眉間の皮脂から採集 かの有名な(?)ニキビダニです。 腹面の写真を深度合成しました。 大きさにして0.3mm弱でしょうか。 小さく透明なので肉眼では全然見えません。 しかし、採集した皮脂を実体顕微鏡(x50)でじっくり観察してい…

クサビノミバエ(Megaselia sclaris)

Megaselia scalaris 5月17日撮影。 自宅のキッチンで見つけたクサビノミバエです。 なんという精巧な構造。 剛毛は深度合成との相性も良く、きれいに写っています。 正面。 Megaselia scalaris 背面。かなり頭部側に傾斜した姿勢で深度合成しています。 Mega…

ナミヤドリダニ属の一種 (Vulgarogamasus sp.)

5月10日、千葉県某所の水路横で採集した落葉から、トビムシを捕食するトゲダニを発見しました。 Vulgarogamasus sp. このトゲダニは足が早く、光を嫌い、撮影を試みるとトビムシを抱えたまま走り回っていました。 1匹を標本にし、写真を深度合成したのがこち…

イトダニ科の一種(Uropodidae gen. sp.)

落葉の中から発見。 イトダニ科の一種です。 (おそらく第2)若虫であることが分かったので、属以降の同定は断念。 背中を覆う大きな背板が特徴です。 が、それだけでイトダニ科と決めつけることはできません。 次に腹面です。 Uropodidae gen. sp. ・第1脚…

ハエダニ属の一種 (Macrocheles sp.)

Macrocheles sp. 用水路沿いの落葉の中から茶色いトゲダニを見つけました。 同定を試みたところ、ハエダニ属の一種であることが分かりました。 おそらくベルレーゼハエダニ(Macrocheles mammifer)であろうと思うのですが、比較用の資料を見つけられなかった…

カベアナタカラダニ(Balaustium murorum) 2020/04/19

Balaustium murorum 4月19日撮影。 カベアナタカラダニの成虫です。 かなり成虫が増えてきました(若虫や幼虫も少しはいる) Balaustium murorum 幼虫に関しては昨年も記事を書きましたし、動画も出しているのでぜひ見て頂きたく。 こっちは若虫が多いです。…

ヤドリダニ科の一種 Parasitidae gen. sp.

2020年3月下旬採集した落葉の中から発見。 4月15日撮影。 大きさは1mm程度と、ダニにしては大型です。 この形状だけ見て科まで同定するのは不可能に近いです。 Parasitidae gen. sp. Parasitidae gen. sp. 異様に走りが早いので撮影に難儀しました。 ここか…

イソフサヤスデ(Eudigraphis takakuwai nigricans)

千葉県の海岸沿いで発見したイソフサヤスデです。 2020/03/07 撮影 Eudigraphis takakuwai nigricans Eudigraphis takakuwai nigricans Eudigraphis takakuwai nigricans 尻側のブラシ状の毛。

ウスゲユビダニ属の一種 (Neoteneriffiola sp.)

Neoteneriffiola sp. 2020年2月 千葉県 ユビダニ科 ウスゲユビダニ属の一種です。 コケの中から複数個体出てきました。 Neoteneriffiola sp. 種まで絞り込むのは難しそうなので、属までで止めておきます。 本属は、マツウスゲユビダニとウスゲユビダニの2種…

イトマキヒラタハダニ Aponychus corpuzae

Aponychus corpuzae イトマキヒラタハダニです。 撮影場所、千葉県某所の笹のヤブ。 2019/05/19 撮影。 シルエットを一見するとビラハダニ亜科にも見えますが、本種はナミハダニ亜科ヒラタハダニ属です。 目の配置や足の毛を見ると、確かにナミハダニ亜科の…

アトヘリヒラハダニ Bryobia pritchardi

2019/05/18 場所、江戸川沿いの某所。 アトヘリビラハダニ(Bryobia pritchardi)です。 過去に2回ほど取り上げたクローバービラハダニとよく似ていますが、どの個体も ・体が赤褐色 ・胴背毛が微小(ゴミやチリと区別できない) ・腹部後端が必ず凹む ・ヘ…

カタバミハダニ Petrobia(Tetranychina) harti (2019/04/20)

カタバミハダニです。 千葉県某所、川沿いのコンクリートに生えていたカタバミ(紫色)に目を向けると、そこにはカタバミハダニの姿が。 Petrobia harti Petrobia harti 加えて別の植え込みで見つけたカタバミハダニの幼虫。 毛の位置には成虫の面影が有るの…

ハシリダニ科の一種 ( Eupodidae gen. sp.)

ハシリダニ科の一種です。 4月13日、千葉県某所で発見。 オナガハシリダニ(Protereunetes villosus)かな?という程度に同定しました。 とはいえ、ハリシダニ科の情報も多くは出回っていません。 私の同定もかなり怪しい物です。 Protereunetes cf. villosus

カベアナタカラダニ(Balaustium murorum)の成長を見守る回 2019/03/10~04/07

今年の3月上旬から見守っているカベアナタカラダニ(Balaustium murorum)です。 4月8日現在でも、千葉県の私の観測ポイントではカベアナタカラダニの半分以上が幼虫です。 今回はカベアナタカラダニの成長の様子を見ていきます。 こちらが3月10日にカベアナタ…

クローバービラハダニ (Bryobia praetiosa) の幼虫、若虫、成虫

クローバービラハダニの良い観測ポイントを発見。 じっくり観察して各成長段階の個体の写真を撮りました。 どうもネット上に本種の幼虫や若虫の写真が上がっていなかったので、ここで紹介する写真が何かの参考になれば幸いです。 下記全て2019年4月7日撮影。…

ホモノハダニ(Petrobia latens)

イネ科やマメ科の植物に寄生するハダニの一種で、ホモノハダニ(Petrobia latens)です。 2019年4月6日撮影。 「ホモノ」とは、イネ科の旧称「ホモノ科」から(= 穂物?)。 毛の生える位置はカタバミハダニ(Petrobia harti) と似ています。 が、こちらは毛が短く…

カタバミハダニ Petrobia(Tetranychina) harti

昨日のクローバービラハダニに引き続き、植物ダニ類のカタバミハダニです。 4月5日、千葉県某所の駐車場前の植え込みで、カタバミの葉の上に発見しました。 (要するに街中で発見できるということ!) 前回のクローバービラハダニと同じく、ダニ目 ケダニ亜…

クローバービラハダニ (Bryobia praetiosa)

初めまして。 八切ヤツメと申します。 趣味でVTuberをやっている者です。 この度、日々のフィールドワークの記録を残すため、ブログを開設しました。 Twitterに上げると1日で流れてしまうので、後々まで残したい記録は可能な限りココに残そうと思います。 3…