イソテングダニ(Neomolgus littoralis)
2021年5月上旬
千葉県某所の泥干潟にて、テングダニを数十個体確認。
サイズは1.5mm程度でしょうか。
群やコロニーを形成することはなく、バラバラに歩き回っていました。
1. 海水を被る地帯に生息していたこと
2. 触肢先端節が充分に長いこと
3. 触肢先端の3本以上の毛が長いこと
(他、日本ダニ類図鑑の記述と矛盾しないこと)
以上を持ってイソテングダニ(Neomolgus littoralis)であると同定できました。
海岸にはヒメイソテングダニも生息していますが、あちらは触肢先端の節がもっと短いので、高倍率で撮影すればわりと容易に区別できます。
主に海岸のトビムシを捕食して生きているようです。
この、鋏角でブッ刺されているのがトビムシです。
歩行速度は、ビラハダニ以上、ハモリダニ未満ぐらいです。
捕食中がいちばん撮影しやすいタイミングでした。
テングダニというだけ有って、顎体部先端が強く突出しています。
さて、昨年も油壺の海岸でイソテングダニを見つけているので、本種は比較的探しやすいのかも知れません。
大型で目立つ色をしているので、ぜひ皆さんも探してみてください。
ヒメイソテングダニも見つかるかも知れません。