ダニ道楽blog

趣味で撮影している生物の写真がメインです。学術的な要素は薄味になります。ダニ類中心になりますが、他の生物の写真も投稿していきたい所存。

イトマキヒラタハダニ Aponychus corpuzae

Aponychus corpuzae

Aponychus corpuzae

イトマキヒラタハダニです。

撮影場所、千葉県某所の笹のヤブ。

2019/05/19 撮影。

 

シルエットを一見するとビラハダニ亜科にも見えますが、本種はナミハダニ亜科ヒラタハダニ属です。

目の配置や足の毛を見ると、確かにナミハダニ亜科の特徴が見て取れます。

 

日本ではヒラタハダニ属として

・イトマキヒラタハダニ

・タイリクヒラタハダニ

の2種が報告されています。

本種は、

・ササの葉に寄生

・第3歩脚あたりで左右のボディラインが内側に括れる

という特徴をもってタイリクヒラタハダニと区別できます。

ヒラタハダニという名の通り、この子はハダニの中でも特に平坦な体をしています。

Aponychus corpuzae

Aponychus corpuzae

この2枚しか無い(>x<)

葉の表面にベターーーっっと張り付いてます。

体長は0.4mm弱と言ったところ。

ビラハダニ属に比べると一回り小さく、色も保護色気味なので、直接肉眼で探すのはなかなか大変です。

食害痕を頼りにあたりをつけ、何か小さい粒が付いていたらルーペで拡大して覗き込むようにして探すと良いです。

 

ちなみに、タイリクヒラタハダニの方はアオギリの葉に寄生するそうです。

探さねば。